(注)画像はイメージです。

本日の動き

AI需要による業績拡大への期待の高まりから、11日の日経平均株価はAI・半導体関連銘柄が主導し上昇しました。9日引け後に発表された米オラクルの決算でAIサービスへの強い需要が確認され、10日の米国株市場で同社の株価は急騰し、エヌビディアなどの半導体銘柄も上昇しました。11日の日本株市場寄り前に日銀が発表した8月の企業物価指数は前年同月比+2.7%と前月から伸びが加速しました。一方、北米向け自動車輸出価格は前年同月比-20.9%と大幅に低下しました。物価の伸びの加速が確認され、国内金利が上昇したことで株式市場の重石となったほか、自動車輸出価格の低下により自動車株は下落しました。ただ、米国株市場でAI・半導体関連株が上昇した流れを引き継ぎ、ソフトバンクグループやアドバンテストなど値がさ株の一角が大幅高となり、2銘柄で日経平均株価を484円押し上げました。結局、日経平均株価は引けにかけて堅調に推移し、終値は前日比534円高の44,372円と、連日で史上最高値を更新しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

11日、米国で8月CPI(消費者物価指数)が公表されます。市場でFRBによる利下げへの期待が高まっている中、結果によっては株式市場の反応が大きくなる可能性もあることから、注意が必要です。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

ご投資にあたっての注意点