
(注)画像はイメージです。
本日の動き
1日の日経平均株価は、米国の連邦政府機関の閉鎖を背景に投資家心理が悪化し、終日軟調に推移しました。寄り前に9月調査の日銀短観が発表され、大企業製造業の景況感は2四半期連続で改善しました。トランプ米政権の関税政策を巡る日米合意など、不透明感の後退が企業の景況感に影響した可能性があり、市場で高まっていた日銀の早期利上げ観測は維持されました。日経平均株価は、前日比100円安の44,831円と続落して始まり、その後下げ幅を徐々に拡大させ、一時同575円安まで下落しました。外国為替市場では、日銀の早期利上げ観測を背景に円高ドル安が進行していましたが、それに加えて、米国で懸念されていた「つなぎ予算」が日本時間13:00までに成立せず、米政府機関の一部が閉鎖されると伝わったことも円高に拍車をかけ、株式相場の重石となりました。東証プライム市場では値下がり銘柄数が全体の約9割を占める全面安となり、東証33業種分類では、医薬品とその他製品の2業種のみ上昇し、31業種が下落しました。中でも銀行・証券など金融セクターや不動産セクターの下落が目立ちました。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
米国では、1日に9月ADP全米雇用レポートが発表されます。米連邦政府機関閉鎖に伴い3日に予定されている9月雇用統計の発表を延期する可能性があるため、先んじて発表される同指標に注目が集まります。
(野村證券投資情報部 松田 知紗)