(注)画像はイメージです。

本日の動き

8日の日経平均株価は、米国株安の流れを引き継いだAI、半導体関連株の下落が重石となり、反落しました。寄り前に発表された8月毎月勤労統計は、名目賃金の上昇が物価の伸びに届かず、実質賃金は低下しました。また、9月景気ウォッチャー調査では現状、見通しともに景気減速を示唆する結果となりました。円安進行を追い風に、8日の日経平均株価は一時前日比230円高の48,181円まで上昇しました。しかし円安進行一巡後は、朝方は堅調だった輸出関連株の上昇一服に加え、ソフトバンクグループや東京エレクトロンをはじめとするAI、半導体関連株が徐々に下げ幅を広げ、日経平均株価は下落に転じました。引けにかけて低調に推移し、終値は前日比215円安の47,734円となりました。業種別では、国内金利上昇を背景に銀行業や保険業など、金融セクターが堅調に推移しました。また、高市早苗新総裁が掲げる防衛力強化による根強い業績拡大期待から、三菱重工業やIHIが上昇しました。

本日の市場動向

ランキング

本日のチャート

(注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成

今後の注目点

米国では8日、バーFRB理事が講演を行います。政府閉鎖による経済指標の発表延期が、FRBの金融政策判断にどのような影響を及ぼすのか、発言に注目が集まります。

(野村證券投資情報部 秋山 渉)

ご投資にあたっての注意点