
(注)画像はイメージです。
本日の動き
10日の日経平均株価は米ドル円の円高進行が重石となり下落しました。寄り前に発表された9月の企業物価指数が前年同月比+2.7%と、市場予想の同+2.5%を上回り、日銀による10月利上げ再開の見方がやや強まったことから、米ドル円は円高方向に推移しました。9日の日経平均株価は前日比69円安の48,510円と小幅安で寄り付いたものの、徐々に下げ幅を拡大しました。前場引け後、加藤財務相が、10月4日の自民党総裁選で高市氏が勝利して以降の急速な円安進行について、「一方的、急激な動きがみられる」と発言しました。政府・日銀による為替介入が意識され、一段と円高が進み、日経平均株価を押し下げました。また、10日中に結論を得るとされている、自民・公明両党の連立与党存続に関する協議の結果を見極めたいとする市場の思惑から、日経平均株価は午後に入っても低調に推移し、前日比491円安の48,088円で引けました。なお、引け後に公明党が連立から離脱する方針を固めた、との報道を受け、15:45時点の日経平均先物は前日の清算値より1,270円安い、47,620円と急落しています。
本日の市場動向


ランキング

本日のチャート


(注)データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。
(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
10日、米国で10月ミシガン大学消費者マインド速報値が発表されます。政府閉鎖による経済指標の発表延期が続く中、FRBの金融政策判断の手掛かりとして、将来の期待インフレ率に注目が集まるとみられます。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)