米国株に比べてニュースなどメディアでの注目度が低いイメージのある日本株ですが、実は注目に値するパフォーマンスと水準にあります。
上図は、直近10年間の日米欧、世界の株価指数のパフォーマンスです。直近10年間で、日経225が3.6倍とナスダックには及ばないもののS&P500を上回るパフォーマンスを上げていることが分かります。実は日本株は着実に上昇してきています。日本の企業は、米国企業ほどの急成長や話題性が少ないと思われるかもしれませんが、着実に利益を上げてきた企業も多いのです。また、現在PERやPBRで比較すると欧米に比べて割安な水準にあります。
上図は、米国・欧州・日本・インドの足元のPERとPBRの水準が、過去の最高値と最低値のどの水準に位置しているかを表しています。赤い直近値が下にあるほど、過去の最低値に近く、割安な水準にあると言えます。日本株は、欧米やインドに比べて、PERでもPBRでも割安な水準にあるのがわかります。今一度、私たちのホームマーケットである日本株にも注目する必要があるのではないでしょうか?
(野村證券投資情報部 東 英憲 / 磯崎 博志)