【野村の夕解説】中国の低コストAI開発を受けて、半導体関連株大幅続落(1/28)
(注)画像はイメージです。
本日の動き
前週末に中国のDeepSeek社による低コストAIの開発が発表されました。AI開発に大規模投資は不要になる可能性があるとの見方から、前日の米国市場では、エヌビディアをはじめとする半導体株が大幅下落しました。米国半導体株安の流れを受けて、本日の日本市場でも、値がさの半導体関連株のほか、データセンター向けに需要が拡大するとみられていた電線株の下落が日経平均株価を下押ししました。また、正午前に、米トランプ大統領が演説で半導体や医薬品、鉄鋼製品などへの関税を引き上げると述べたと報じられました。日経平均株価は寄り付き後に一時下げ幅を679円にまで拡大しました。39,000円前後では底堅い動きをみせる場面があったものの、トランプ大統領の発言により警戒感が高まったとみられ、午後に入って再度下げ幅を広げる展開となりました。大引けは前日比548円安の39,016円でした。アドバンテストは前日比-11.13%と前日に続く大幅安となりました。
本日の市場動向
ランキング
本日のチャート
(注) データは15時45分頃。米ドル/円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。米ドル/円は11:30~12:30の間は表示していない。(出所)Quickより野村證券投資情報部作成
今後の注目点
本日、米国ではコンファレンスボードによる1月の消費者信頼感指数が発表されます。堅調な米国の個人消費が継続するか、注目されます。
(野村證券投資情報部 秋山 渉)
ご投資にあたっての注意点