決算概要

売上高・EPS実績、売上高見通しは市場予想を上回った

米国時間5月24日引け後に、グラフィックスや、AI、データセンター向けなどの半導体の設計・販売を行うエヌビディア(NVDA US)が2023年2-4月期(2024.1期第1四半期)決算を発表しました。

売上高は市場予想を10.3%上回り、EPSは市場予想を18.6%上回りました。

2023年5-7月期(第2四半期)について会社は、売上高は110億ドル±2%との見通しを示し、中間値は市場予想(71.51億ドル)を53.8%上回りました。また、粗利率(売上高営業利益率)見通しは68.6%~70.0%と、23年2-4月期の66.8%から上昇するとの見方を示しました。

生成AI向けの需要堅調

データセンター向けの売上高実績は過去最高となりました。会社は、生成AIと大規模言語モデル向け製品の、大手テクノロジー企業からの需要急増に対応して供給能力を大幅に高めていることをコメントしました。

売上高とEPSの推移

株価は時間外で最高値更新

エヌビディアの株価は、前日比0.49%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比26.79%高の387.19ドルで推移(NY時間18:07)しています。「生成AI向け半導体製品を実際に収益化できるのか」、という一部の市場参加者の懸念を、堅調な実績や、市場予想を大きく上回る売上高見通しにより払拭したことに反応していると考えられます。

株価推移 (6ヶ月日足)

(注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年5月24日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年2-4月期(2023/4)。2023年5-7月期の売上高の白丸は会社見通し中間値。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年5-7月期以降の予想は2023年5月23日時点。
(出所)会社発表、リフィニティブより野村證券投資情報部作成

(文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行)

<前回の当社決算おさらい>
<米国株決算速報>エヌビディア(NVDA):AI用半導体への期待高まる、株価は+14.02%

<過去の米国株決算まとめ>
野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算

野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期

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