2月22日に発表された米国株の四半期決算をお送りいたします。
エヌビディア(NVDA)
決算概要
実績・見通しは予想以上
米国時間2月22日引け後に、グラフィックスや、AI、データセンター向けなどの半導体の設計・販売を行うエヌビディア(NVDA US)が2022年11月-2023年1月期(2023.1期第4四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を0.7%上回り、調整後EPSは市場予想を8.8%上回りました。会社はゲーム用の新型GPU好調をコメントしました。また、2023年2-4月期売上高見通しは市場予想を上回りました。
AI用チップビジネスへの期待が一段と高まる
またCEOは、データに意味を持たせる生成系AIや言語AIへの関心が高まり、また、ゲーム向けの画像処理AIチップの需要が強いことをコメントしました。会社は、スーパーコンピューターを組み合わせたAIクラウドサービスついて、大手顧客ではオラクルが既に導入しており、マイクロソフト・アジュールとグーグル・クラウドでも提供される予定であることを報告し、追加情報を2023年3月20-23日開催の開発者会議で発表する予定です。
売上高とEPSの推移
株価は上昇
エヌビディアの株価は、翌2月23日の取引で前日比14.02%高となりました。AIビジネスの詳細を発表したことで、マイクロソフトと「ChatGPT」を運営するOpenAIとの提携強化の発表以来高まっていた、当社のAI向けビジネスへの市場の期待値がさらに高まったためと考えられます。
株価推移 (6ヶ月日足
(注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年2月23日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2022年11月-2023年1月期(2023/1)。売上高推移の2023年2-4月期の白丸は会社見通し中間値。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年2-4月期以降の予想は2023年2月21日時点。
(出所)会社発表、リフィニティブより野村證券投資情報部作成
(文責:野村證券 投資情報部・竹綱)