決算概要
EPS実績は市場予想を上回った
米国時間7月25日引け後に、「グーグル」や「ユーチューブ」といったインターネット広告事業やクラウド事業などを行うアルファベット(GOOGL US)が2023年4-6月期(2023.12期第2四半期)決算を発表しました。
売上高は市場予想を2.5%上回り、EPSは市場予想を7.6%上回りました。
ネット広告・クラウド堅調、生成AIの活用が進もう
会社は「当社の業績は、検索とユーチューブの収益成長の加速、およびクラウドのモメンタム(勢い)を反映しています。」とコメントしました。また、生成AIが広告事業の売上の後押しになるとコメントしました。
売上高とEPSの推移
株価は上昇
アルファベットの株価(A株)は、前日比0.56%高で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比7.70%高の131.62ドルで推移しています(NY時間17:19)。
アルファベットを分析する上で重要なTAC(Traffic Acquisition Cost、顧客獲得費用)調整後売上高が前年同期比+8.0%となり、復調しつつあることを確認できたことや、クラウド事業が営業損益ベースで2四半期連続で黒字となったことが株価を押し上げているとみられます。
株価推移 (6ヶ月日足)
(注1)EPS は米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年7月25日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年4-6月期(2023/6)。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年7-9月期以降の予想は2023年7月24日時点。
(出所)会社発表、リフィニティブより野村證券投資情報部作成
(文責:野村證券 投資情報部・岩崎 晴弥)