決算概要
調整後EPSは市場予想を上回る
米国時間4月25日引け後に、「グーグル」や「ユーチューブ」といったインターネット広告事業やクラウド事業などを行うアルファベット(GOOGL US)が2023年1-3月期(2023.12期第1四半期)決算を発表しました。
売上高は市場予想を1.3%上回り、EPSは市場予想を9.7%上回りました。
クラウド事業が好調
部門別売上では、サービス部門に含まれる広告事業はユーチューブ向けが低迷し、前年同期比-0.2%となりましたが、会社はユーチューブ広告の底打ちのサインが見られたと発表しました。
クラウド事業は前年同期比+28.1%と好調でした。
会社は700億ドルを上限とする自社株買い設定を発表しました。
人件費削減とオフィススペース削減に関する費用が26億ドル計上されました。
売上高とEPSの推移
株価は時間外で上昇
アルファベットの株価(A株)は25日に前日比2.00%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比2.05%高の105.98ドルで推移しています(NY時間18:16)。
売上高とEPSが市場予想を上回ったことや、自社株買い発表が好感されたと考えられます。
株価推移 (6ヶ月日足)
(注1)EPSは米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年4月25日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年1-3月期(2023/3)。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年4-6月期以降の予想は2023年4月24日時点。
(出所)会社発表、リフィニティブより野村證券投資情報部作成
(文責:野村證券 投資情報部・岩崎 晴弥)