海外市場の振り返り

20日の米国株式市場で、NYダウは前日比-0.85%、S&P500指数は同-1.25%、ナスダックは同-1.53%となり、主要3指数揃って続落しました。軟調な企業決算や中東情勢悪化への懸念が株価を押し下げました。VIX指数は21.71と、2023年3月以来の高水準となっています。

相場の注目点

アジア時間23日早朝の外国為替市場でドル円は一時、再び1ドル=150円台を付けました。ただし、当局による介入に加え、日銀による政策修正への警戒もあり、150円台の定着には至っていません。21日の日経新聞では、日銀内でYCCの再修正論が浮上していると報道されています。7月会合での運用柔軟化により、日銀はYCCを形式上は維持しながらも、物価・賃金上昇定着の確度が高まるのを待つ腹積もりであったとみられますが、足元の米金利上昇圧力の強さは日銀にとって誤算であった可能性があります。日本の10年債利回りの動向次第では、7月と同様に早期政策修正が行われるとの見方も市場では浮上しています。こうした状況の下、27日発表の10月東京都区部消費者物価指数(CPI)など、今週発表される物価関連指標を受けた、日本の債券市場の動向が注目されます。

本日のイベント

今週から2023年7-9月期の決算発表が本格化します。本日日本市場引け後には、ニデックの2023年4-9月期の決算発表が予定されています。その他、岸田首相による所信表明演説が予定されています。

(投資情報部 大坂 隼矢)

(注)データは日本時間2023年10月23日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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