海外市場の振り返り

25日の米国株式市場は、主要3指数が揃って反落となりました。前日引け後に決算を発表したネット検索のアルファベットや半導体のテキサス・インスツルメンツなどの業績を受けてテクノロジー株や半導体関連株が下落した他、米長期金利の上昇が相場を下押ししました。米債券市場では、9月米新築住宅販売件数の大幅な上振れや米5年債入札の不調を受け、金融引き締め長期化と国債の需給悪化への警戒感から、米10年国債利回りが4.9%台後半に上昇しました。為替市場では円安圧力が強まり、ドルは対円で一時150円30銭台と、年初来高値を更新しました。

相場の注目点

相場の注目点は、本格化する日米の決算発表です。また、10月30日-31日には日銀の金融政策決定会合、10月31日-11月1日には米国でFOMCが開催されます。金融政策に関する公式発言を自粛するブラックアウト期間入りしていますが、経済指標や報道を通じて思惑が相場を左右する可能性があります。米国では26日に7-9月期実質GDP(速報値)が発表されます。米景気の堅調を示唆する経済指標は金融引き締め長期化懸念につながり、相場で材料視される可能性があります。

本日のイベント

欧州ではECBの金融政策理事会が開催されます。直近のECB高官の発言を確認する限り、今会合では金融政策の据え置きが予想されます。また、トルコでは金融政策会合が開催されます。政策金利である1週間物レポレートを30.0%から35.0%に引き上げると見られています。

(投資情報部 坪川 一浩)

(注)データは日本時間2023年10月26日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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