海外市場の振り返り

16日の米国株式市場で、NYダウは続落しました。FRBウォラー理事が講演で「政策の軌道修正は慎重に判断し、急ぐ必要はない」などと発言したことで、市場の早期利下げ観測が後退し、米10年国債利回りが4%台へと上昇したことが株式市場の重石となりました。そのほか、中国で最新モデルなどを値下げすると報じられたアップルが下落したほか、証券会社が投資判断を引き下げたボーイングが前日比-7.89%と大幅下落したことなども、NYダウを押し下げました。

相場の注目点

2024年の米国における最大の注目イベントとして大統領選挙が挙げられます。1月15日(日本時間16日)には、共和党候補指名争いの初戦となるアイオワ州党員集会が行われ、トランプ前大統領が5割を超える得票率でトップに立ちました。事前の世論調査では、トランプ前大統領が首位を独走しており、最有力候補としてみられていますが、今後の候補者選びの行方に市場の関心が集まります。例年、予備選挙・党員集会が集中開催される3月5日のスーパーチューズデーには概ね大勢が決まります。11月5日の本選では、前回2020年の大統領選挙と同様に、民主党のバイデン大統領と共和党のトランプ前大統領の対決となるのか、注目です。

本日のイベント

米国では、12月小売売上高が発表されます。年間を通して個人消費が最も活発となる期間の売上動向であるため注目です。国内では、12月訪日外国人客数が発表されます。

(投資情報部 澤田 麻希)

(注)データは日本時間2024年1月17日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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