決算概要2023年10-12月期(2023.12期第4四半期)

EPS実績EPS実績は市場予想を上回った

米国時間1月23日寄り前に、医薬品、医療機器の製造を行うジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ US)が2023年10-12月期(2023.12期第4四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を1.8%上回り、EPSは市場予想を0.4%上回りました。会社は2024年12月期通期の売上高とEPSの見通しを据え置きました。

後発薬に対する懸念が重石

会社は、売上高成長について、医薬品については抗腫瘍薬や膠原病薬の好調、医療機器についてはアフターコロナによる手術数の増加での機器使用量の増加を要因として説明しました。

一方で会社は、乾癬・クローン病・潰瘍性大腸炎治療薬ステラーラのバイオシミラー(後発薬)が欧州で年央にも承認される見込みである、とコメントしました。

売上高とEPSの推移

株価は下落

ジョンソン・エンド・ジョンソンの株価は、前日比1.64%安で引けました。

ステラーラの後発薬の欧州での承認による、今後のステラーラの売上高への不透明性が懸念されたと考えられます。

株価推移 (6ヶ月日足)

(注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2024年1月23日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年10-12月期(2023/12)。灰色はLSEG(旧リフィニティブ)集計による市場予想平均。2024年1-3月期以降の予想は2024年1月22日時点。当社は2023年7-9月期に消費者部門を分離したため、過去の比較可能の実績は2022年7-9月期、2022年10-12月期、2023年7-9月期の会社発表値のみ。
(出所)会社発表、LSEG(旧リフィニティブ)より野村證券投資情報部作成

(文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行)

<前回の当社決算>
【米国株決算速報】ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ):医薬品堅調も医療機器がやや予想を下回る、株価は-0.91%

<過去の米国株決算まとめ>
野村の米国株決算リンク集:2023年1-3月期・4-6月期決算

野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算

野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期

ご投資にあたっての注意点