海外市場の振り返り

29日の米国株式市場で、主要3指数は上昇しました。この日は、ECBの政策委員会メンバーであるビルロワドガロー仏中銀総裁が「ECBは今年いつでも利下げが可能」と発言したことを受け、欧州主要国債利回りが低下したことや、米財務省が2024年第1四半期の政府借り入れ額を従来予想から下方修正したことから、米10年国債利回りが低下し、主要3指数は揃って上昇しました。

相場の注目点

今週は注目イベントが目白押しです。1月30日(火)~31日(水)に米国FOMC、31日(水)のFOMC後にはパウエルFRB議長の記者会見が予定されているほか、2日(金)には米国1月雇用統計の発表があります。決算発表では、30日(火)にマイクロソフトやアルファベット、2月1日(木)にはアップルやアマゾン・ドットコム、メタ・プラットフォームズなどが2023年10-12月期決算発表を予定しています。FOMCでは、4会合連続の政策金利据え置きがコンセンサスです。市場の関心は2024年3月以降と見られる利下げ開始時期、利下げペース、政策金利の着地点や、バランスシート縮小ペースに集まっており、何らかのヒントが得られるか注目です。また、これまでの米国企業の決算発表では、情報技術企業を中心に全般的には堅調です。足元の業績動向に加え、各社経営陣による生成AI市場への取り組みなどが注目されます。

本日のイベント

本日は、日本で今年の内閣全体の基本方針を示す岸田首相による施政方針演説など政府4演説が行われます。

(投資情報部 寺田 絢子)

(注)データは日本時間2024年1月30日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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