海外市場の振り返り

米国市場はプレジデントデーのため全市場休場でした。欧州市場では、ストックス600指数が前週末比+0.16%と小幅ながら続伸しました。米国が祝日であったため薄商いとなりましたが4営業日続伸となり、2年ぶりの高値となっています。ヘルスケアや通信が上昇した一方、資源やテクノロジー株などはやや軟調でした。

相場の注目点

米国では20日、ディスカウントストア最大手のウォルマートやホームセンター最大手のホーム・デポの決算が発表されます。15日に米商務省が発表した1月の米小売売上高は前月比-0.8%と、市場予想(同-0.2%)を大きく下回る結果となり、2023年3月以来10ヶ月ぶりの大幅な減少率となりました。コア売上高も同-0.4%と市場予想(同+0.2%)に反して減少、さらに過去2ヶ月分も下方修正するなど、総じて軟調な結果となりました。米国景気をけん引してきた個人消費に対してやや警戒感が高まる中、本日の大手小売2社の足元の業績動向や会社業績予想、経営陣のコメントは米国の個人消費の動向を把握するうえで重要なイベントとなりそうです。

本日のイベント

国内では、1月の全国コンビニエンスストア売上高や1月の首都圏マンション販売などが発表されます。また中国では、2月の最優遇貸出金利(LPR)の発表が予定されています。市場では、中国当局が景気下支えのため、金利低下を誘導するとの期待が高まっており、中国株式市場の動向と共に注目されます。

(投資情報部 大坂 隼矢)

(注)データは日本時間2024年2月20日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

FINTOS!編集部オリジナル記事

【今週の米国株】エヌビディア決算、ナスダック最高値更新のきっかけとなるか(2/19)

ご投資にあたっての注意点