海外市場(12/27)の相場動向

米主要3指数は揃って続伸

 27日の米国株式市場で、NYダウは前営業日比+351.82ドル(+0.97%)の36,302.38ドルと、4営業日続伸となりました。S&P500指数は同+1.38%と2営業日連続で史上最高値を更新しました。ナスダック総合指数は同+1.39%となっています。26日に米マスターカードが発表した、決済データを元にまとめた米国の年末商戦(11月1日~12月24日)の売上高が前年同期比+8.5%となったことなどが市場に好感され、年末に向かって売買高が細る中で、主要株価指数は上昇しました。

本日の相場動向・注目点

日経平均先物CME終値は27日の日経平均株価の終値を大きく上回る

 日経平均先物CME終値は28,970円となりました。日経平均株価の12~2月の配当落ち約52円を考慮した場合、29,022円と試算されます。前営業日の日経平均株価の終値28,676.46円を大きく上回っています。足もとのドル円相場は1ドル=114円90銭前後と、前日の15:00時点の114円40銭台から円安が進んでいます。

世界的な半導体不足による影響に注目

 本日は8:50に11月の鉱工業生産の発表がありますが、日本の製造業が半導体不足からの挽回生産が進んでいるかを含め、株価の反応が注目されます。

 一方、昨日、任天堂の古川社長は、2022年の年初以降に世界的な半導体不足によって主力ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の供給が停滞する可能性があることを明らかにしました。当社は11月に、22年3月期の販売計画を期初の2550万台から2400万台に引き下げましたが、社長は「ブラックフライデー後は需要に対して十分に供給できたとは言えない」と発言しています。

本日の主な予定

 本日の日本の経済統計の発表は、8:30に11月失業率と11月有効求人倍率の発表があります。上述8:50発表の鉱工業生産については、半導体不足で生じた減産を取り戻す動きが、11月実績や12・1月の生産予測にどの程度現れるかが注目されます。企業の決算については、J.フロントリテイリングとスギHDなどの決算発表があります。また本日は英国、カナダ、アイルランド、豪州、ニュージーランドなどが休場です。

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