このたび、FINTOS!で皆様にご好評いただいている機能「ウォッチリスト」に多く登録されている銘柄をチャート分析しました。

「ウォッチリスト」登録銘柄上位ランキング

 母集団:野村の投資情報アプリ「FINTOS!」にて、ユーザーの皆様が「ウォッチリスト」機能に登録している銘柄(2022年8月26日時点)

本日はFINTOS!ウォッチリスト登録銘柄ランキング第6位の武田薬品工業(4502)です。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。今後の投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。

主要移動平均線は上向きに

当社は、売上規模で国内製薬業トップの企業です。

(図1)当社の株価は2018年に急落した後、軟調な展開が続いています。ただ今年3月に株価が52週移動平均線を上抜いたほか、 主要な移動平均線の向きが、これまでの下向きから横ばいないし上向きに転じつつあります。

まずは現在4,000円前後の水準にある2018年以降の下降トレンドラインを突破となるか注目されます。さらにその先、昨年3月高値(4,365円)を奪回となれば、2020年3月と21年12月安値でダブルボトム完成となり、数年にわたる調整相場の終了サインと捉えられます。

52週線割れの場合は3,000円処が次の下値メド

(図2)一方仮に軟調な展開が続き、52週線(8月26日:3,535円)割れとなった場合は、2020年以降何度か安値を付けた3,000円前後の水準が下値メドとして挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2022年8月26日。図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。 
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

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