このたび、FINTOS!で皆様にご好評いただいている機能「ウォッチリスト」に多く登録されている銘柄をチャート分析しました。

「ウォッチリスト」登録銘柄上位ランキング

母集団:野村の投資情報アプリ「FINTOS!」にて、ユーザーの皆様が「ウォッチリスト」機能に登録している銘柄(2022年10月25日時点)

本日はFINTOS!ウォッチリスト登録銘柄ランキング第4位の日本たばこ産業(2914)です。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。今後の投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。

トレンド上限突破なれば、まずは2,900円処がメド

当社は、たばこ事業を核に置き、食品や医薬品も展開している企業です。

(図1)当社の株価は、2016年以降下落相場が続きましたが、2020年7月安値(1,796.5円)で底打ちした後、緩やかながら戻し基調となっています。

この先2020年以降の上昇トレンド上限を突破となれば、本格的な戻し相場が始まる可能性が考えられます。その際は、まず2016年以降の下落幅に対する1/3戻し(2,814円)や2019年2月高値(2,899円)がある2,900円前後の水準が最初の上値メドとして挙げられます。

保ち合い継続なら52週線がまず下支えに

(図2)一方、保ち合い継続となった場合は、まずは上向きの52週線(10月28日:2,310円)が下支えとなると考えられます。

仮に同水準を割り込んだ場合は、上昇トレンド下限や今年3月安値がある2,000円前後の水準がさらなる下値メドとして挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2022年10月28日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。 
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

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ご投資にあたっての注意点