決算概要

調整後EPS実績は前年同期を下回る

米国時間4月19日引け後に、EVの製造販売や太陽光発電事業を行うテスラ(TSLA US)が2023年1-3月期(2023.12期第1四半期)決算を発表しました。

売上高は市場予想を0.5%上回り、調整後EPSは前年同期比-20.6%で、市場予想0.85ドルを0.04%下回りました。

「モデル3」と「モデルY」の値下げが悪影響

部門別売上高は、自動車は市場予想を下回りました。自動車以外の部門では市場予想を上回りました。会社は「モデル3」と「モデルY」の値下げにより、販売台数は増加した一方で、利益率に悪影響を与えたことをコメントしました。また、為替や材料価格の高騰、太陽光発電部門の悪天候なども利益下押し要因でした。見通しについて会社は、自動車販売台数の前年比50%増の長期目標を達成すると見込んでいます。

売上高とEPSの推移

株価は時間外で下落

テスラの株価は、前日比2.02%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比4.23%安の172.96ドルで推移(NY時間17:55)しています。値下げによる悪影響に言及している会社コメントに反応していると考えられます。

株価推移 (6ヶ月日足)

(注1)データは日次で、直近値は2023年4月19日時点。
(注2)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年1-3月期(2023/3)。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年4-6月期以降の予想は2023年4月18日時点。
(注4)株価:灰色の丸印は引け後時間外取引の直近値で、172.96ドル・終値比4.23%安(NY時間17:55)
(出所)リフィニティブより野村證券投資情報部作成

(文責:野村證券 投資情報部・岩崎 晴弥)

<前回の当社決算>
<米国株決算速報>テスラ(TSLA):株価は5.48%高、販売台数が好調、高い自動車販売目標を維持

<過去の米国株決算まとめ>
野村の米国株決算リンク集:2022年8-10月期・9-11月期・10-12月期

野村の米国株決算リンク集:2022年1-3月期・4-6月期・7-9月期・10-12月期決算

野村の米国株決算リンク集:2021年10-12月期

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