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08:59

【野村の朝解説】NYダウは6連騰も、ナスダックは続落(5/9)

(注)画像はイメージです。 海外市場の振り返り 8日の米国株式市場で、NYダウは6連騰となりました。一方で、S&P500指数は前日比横ばい、ナスダック指数は小幅に続落しました。現地時間午前10時に発表された3月卸売在庫は前月比-0.4%と市場予想通りとなり、同卸売売上高は前月比-1.3%と市場予想を下回ったものの、市場への影響は限定的でした。その後、正午にボストン連銀のコリンズ総裁が、「インフレ圧力を低減するには、おそらく従来の想定以上に長く金利を高水準に維持する必要がある」と述べ、利下げに慎重な見通しを示しました。この発言を受け、一時株式市場は軟調となったものの、材料に乏しい中、方向感に欠ける値動きとなりました。 相場の注目点 日本では、今後の金融政策を予想するうえで、寄り前に公表される4月日銀金融政策決定会合における主な意見が注目されます。主な意見では、9人の政策委員が会合で発言した内容が整理され公表されます。3月日銀金融政策決定会合において、政策変更に反対した審議委員の見解に変化が確認できるかが注目点です。また、日銀の金融政策変更への慎重姿勢の強さが、為替介入効果を削いでいるとの見方もあり、金融政策正常化期待を回復させるようなコミュニケーションが見られるかも注目されます。 本日のイベント 東京市場の取引時間中に、中国で4月の貿易統計が発表されます。日本企業の決算発表では、ソフトバンクや日本製鉄、ダイキン工業、武田薬品工業、富士フイルムホールディングスなどが決算発表を予定しています。 (投資情報部 寺田 絢子) (注)データは日本時間2024年5月9日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。 野村オリジナル記事の配信スケジュール ご投資にあたっての注意点

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