海外市場の振り返り

15日の米国株式市場は、キング牧師誕生日の祝日で休場でした。ロンドン市場では、FTSE100指数が前週末比小幅に反落となりました。また、ドイツのDAX指数も小幅に下落し、欧州の主要企業で構成されるストックス欧州600指数も下落しました。欧州株式市場では、この日はECBの早期利下げ期待がやや後退したことが、株式市場の重石となりました。

相場の注目点

今週は、米国で17日(水)に発表される12月小売売上高が注目されます。年間を通して個人消費が最も活発となる期間の売上動向でもあり、業種別の内訳などを通して、米国個人消費の動向が注目されます。また、米国では1月30日(火)-31日(水)に開催されるFOMCを控えたブラックアウト(発言自粛期間)入りを前に、16日(火)はウォラーFRB理事の講演、17日(水)にNY連銀ウィリアムズ総裁の講演などが予定されています。市場で高まっている3月利下げ期待を一段と強めるようなコミュニケーションの可能性は低いと思われますが、QT(バランスシート縮小)ペースに関する議論などが注目されます。日本では19日(金)に12月全国消費者物価指数が発表されます。市場で有力視される3月以降の緩和解除の可能性を考慮する上で、2025年度インフレ見通しを中心に観測報道には注意が必要です。

本日のイベント

日本時間16日午前10時から、米大統領選共和党候補指名争いの初戦となる党員集会が行われます。米国ではウォラーFRB理事が講演します。決算発表では、金融セクターのゴールドマン・サックスやモルガン・スタンレーが2023年10-12月期決算を発表する予定です。

(投資情報部 寺田 絢子)

(注)データは日本時間2024年1月16日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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