海外市場の振り返り

1月FOMCの議事要旨が発表されました。FOMC参加者の大部分が時期尚早な利下げに懸念を表明する一方、バランスシートの縮小ペースを減速させる議論を3月のFOMCで行い、それがペース減速に関する最終的な決定指針になるとの見解が示されました。この他、リッチモンド連銀のバーキン総裁やボウマン理事など、FRB高官からも、早期の利下げは不適切との発言が相次ぎ、驚きは無かったものの、長期金利は小幅に上昇しました。取引時間中は、引け後の半導体大手エヌビディアの決算発表を控えて、米国株主要3指数は小動きとなりました。注目されたエヌビディアの2023年11月-2024年1月期の決算は、売上高、EPS(1株当たり利益)共に市場予想を上回り、2-4月期の見通しも市場予想を大幅に上回ったことから、取引時間終了後の同銘柄の株価は、決算の発表直後に乱高下した後、+8%前後の上昇となっています。

相場の注目点

市場参加者の多くが注目したエヌビディアに加え、アナログデバイセズやシノプシスといった半導体関連企業の昨日の決算発表が良好だったことから、日本市場でも半導体関連企業の株価動向が注目されます。CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)の日経平均先物は38,410円となっており、日経平均株価の史上最高値の38,915円からは、まだ500円近くの差があります。

本日のイベント

本日は14:00に1月全国スーパーマーケット売上高、14:30に1月全国・東京地区百貨店売上高が発表されます。年初の消費動向を見る上で、インバウンド消費や高額消費などが、小売業の業績に寄与しそうかどうかが注目されます。米国時間にはFRB高官の発言が相次ぎます。日本は翌日が天皇誕生日で休場となります。

(投資情報部 小髙 貴久)

(注)データは日本時間2024年2月22日午前7時半頃、QUICKより取得。ただしドル円相場の前日の数値は日銀公表値で、東京市場、取引時間ベース。CME日経平均先物は、直近限月。チャートは日次終値ベースですが、直近値は終値ではない場合があります。

※画像はイメージです。

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