このたび、FINTOS!で皆様にご好評いただいている機能「ウォッチリスト」に多く登録されている銘柄をチャート分析しました。

「ウォッチリスト」登録銘柄上位ランキング

 母集団:野村の投資情報アプリ「FINTOS!」にて、ユーザーの皆様が「ウォッチリスト」機能に登録している銘柄(2022年10月25日時点)

本日はFINTOS!ウォッチリスト登録銘柄ランキング第6位の武田薬品工業(4502)です。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。今後の投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。

52週移動平均線は上向きに

当社は、売上規模で国内製薬業トップの企業です。

(図1)当社の株価は2018年に急落した後、軟調な展開が続いています。ただ2021年3月に株価が52週移動平均線を上抜いたほか、7月には2018年以来の下降トレンドラインまで値を戻しました。

いったんは上値を押さえられる形となりましたが、上向きに転じ始めた52週移動平均線(10月28日:3,589円)などを下支えに、この先同ライン突破となるか注目されます。

また仮に今年3月高値(4,365円)を奪回となれば、2020年と2021年の安値を底としたダブルボトムが完成します。2018年以降の調整局面が終了した可能性が高まり、本格的な戻し相場入りの展開が考えられます。

調整継続の場合はまずは52週線が下値メド

(図2)一方上値の重い展開が続き、52週線(同:3,589円)を割り込んだ場合は、さらなる下値メドとして、2020年以降何度か安値を付けた3,000円前後の水準が挙げられます。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2022年10月28日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。 
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

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