このたび、FINTOS!で皆様にご好評いただいている機能「ウォッチリスト」に多く登録されている銘柄をチャート分析しました。

「ウォッチリスト」登録銘柄上位ランキング

母集団:野村の投資情報アプリ「FINTOS!」にて、ユーザーの皆様が「ウォッチリスト」機能に登録している銘柄(2022年11月30日時点)

本日はFINTOS!ウォッチリスト登録銘柄ランキング第4位の日本たばこ産業(2914)です。週足チャートを用いて、チャート分析上の注目点を記しています。今後の投資戦略を考える上で、ご参考になれば幸いです。

本格的な戻し相場入りへ

当社は、たばこ事業を核に置き、食品や医薬品も展開している企業です。

(図1)当社の株価は、2016年以降下落相場が続きました。しかし2020年7月安値(1,796.5円)で底打ちした後は、緩やかな戻し基調を辿り、2022年11月に大幅上昇して2020年以降の上昇トレンド上限を突破、本格的な戻し相場が始まったと考えられます。

その後は2016年以降の下落幅に対する1/3戻し(2,814円)を達成したことや急騰の反動を受けて値固めの動きとなっていますが、この先2019年2月高値(2,899円)奪回となれば、2018年6月高値などがある3,300円前後の水準が次の戻しメドとして考えられます。

押しを入れる場合は2,600円前後が下値メド

(図2)一方、いったん押しを入れる展開となった場合は、上向きの13週移動平均線(12月16日:2,620円)や26週線(同:2,504円)などがある2,600円前後の水準が下値メドとして挙げられます。仮に同水準を割り込んだ場合は、2021年12月高値(2,417円)などがさらなる下値メドとして挙げられます。

ご参考: 直近の年間パフォーマンス

※株価は修正株価、2022年の株価は12月16日時点。

(注1) 株価は修正株価でザラ場ベース。直近値は2022年12月16日。 図中の「〇週線」 とは移動平均線を指す。  (注2)株価表記について、2014年7月以降、一部の銘柄の呼値の単価変更により、小数点以下第1位まで表記しているものがある。(注3)トレンドラインには主観が含まれていますので、ご留意ください。またご投資に際しては、企業業績や投資尺度などテクニカル以外の要素についてもご確認ください。 
(出所)東京証券取引所データより野村證券投資情報部作成

この資料は、投資判断の提供を目的としたものではなく、一般的なテクニカル分析の手法について記したものです。テクニカル分析は過去の株価の動きを表現したものであり、将来の動きを保証するものではありません。 また、記載されている内容は、一般的に認識されている見方について記したものですが、チャートの見方には解釈の違いもあります。

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ご投資にあたっての注意点