決算概要
EPS実績は市場予想を上回った
米国時間4月25日引け後に、決済テクノロジー企業であるビザ(V US)が2023年1-3月期(2023.9期第2四半期)決算を発表しました。営業収益は市場予想を2.5%上回り、調整後EPSは市場予想を5.2%上回りました。
消費の堅調継続
会社は、デビットカードやクレジットカードの決済額や決済件数、海外取引などが引き続き堅調であることをコメントしました。海外についてはアジアでの旅行が増加したことが牽引しました。
売上高とEPSの推移
株価は上昇
ビザの株価は、前日比1.36%安で引けた後、決算発表を受けて時間外取引では、終値比1.92%高の234.00ドルで推移しています(NY時間17:21) 。
インフレや欧米の金融システム不安などによる消費者ローンへの悪影響が懸念される中、会社が市場予想を上回る堅調な業績を示すことが出来たためと考えられます。なお、当社は通期見通しについては未公表です。
株価推移 (6ヶ月日足)
(注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年4月25日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年1-3月期(2023/3)。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年4-6月期以降の予想は2023年4月24日時点。
(出所)会社発表、リフィニティブより野村證券投資情報部作成
(文責:野村證券 投資情報部・竹綱 宏行)