決算概要

EPS実績は市場予想を上回った
米国時間7月20日寄り前に、医薬品、医療機器の製造を行うジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ US)が2023年4-6月期(2023.12期第2四半期)決算を発表しました。売上高は市場予想を3.7%上回り、EPSは市場予想を7.0%上回りました。
2023年12月期通期について会社は、買収等・為替・新型コロナワクチンを除いた調整後売上高とEPSの見通しを上方修正しました。
医薬品部門が好調
会社は、膠原病薬のステラーラ(抗インターロイキン-12/23抗体)や腫瘍薬の医薬品部門の堅調などをコメントしました。また、会社は5月に消費者部門をケンビュー(KVUE US)としてIPOによりスピンオフしました。IPO後のジョンソン・エンド・ジョンソンのケンビューに対する持ち分は約9割ですが、今後スプリットオフ(割り当て)などで持ち分を減らし、医薬品と医療機器の2部門に経営資源を集中する計画です。
売上高とEPSの推移


株価は上昇
ジョンソン・エンド・ジョンソンの株価は、前日比6.07%高で引けました。全部門の堅調な実績と通期見通しの上方修正に反応したためと考えられます。
株価推移 (6ヶ月日足)

(注1)EPS は非米国会計基準の希薄化後一株当たり利益。
(注2)株価推移:データは日次で、直近値は2023年7月20日時点。
(注3)売上高とEPSの推移:赤色は実績で、直近値は2023年4-6月期(2023/6)。灰色はリフィニティブ集計による市場予想平均。2023年7-9月期以降の予想は2023年7月19日時点。
(出所)会社発表、リフィニティブより野村證券投資情報部作成
(文責:野村證券 投資情報部・岩崎 晴弥)